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青年海外協力隊

あまりボランティアに興味がないという人でも、青年海外協力隊という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。日本が国として行う政府開発援助(ODA)の一環として行うボランティア活動であり、交通費や生活費は支給されて通常2年の任期で海外に赴任します。活動内容は派遣国からの要請によるもので、野菜栽培やコンピュータ技術、看護師、自動車整備など幅広く、8分野120以上の職種で募集が行われています。専門技術や知識を持つ人はもちろんその分野での派遣となりますが、特別なスキルがなくても日本語教育やコミュニティ開発などの参加できるので、何かができないと応募できないというわけではありません。砂漠での農業やダム建設などのイメージがあるかもしれませんが、決してそういった場所だけではなく、都会の大学や企業に派遣される場合もあります。行き先はやはりアジア、中東、アフリカ、中南米が大半を占め、少数ですがオセアニアやヨーロッパに派遣されたりもします。青年海外協力隊員になるには、書類審査を経て面接などの二次審査を行い、採用されると65日間の派遣前訓練を経て派遣されます。派遣前訓練では、語学や異文化理解、健康管理のほか、行き先に応じて予防接種を何種類か受けることになります。青年海外協力隊はいわゆる有償ボランティアであり、派遣前訓練中も派遣中も生活費や交通費は支給されるので自分で負担する必要はなく、月5万円程度が支給されます。現地での生活費は物価などに応じて違っており、その土地で生活できる程度の金額が支給されることになります。青年海外協力隊は交通費や生活費負担のない国際ボランティアであり、派遣国の要請に応じて派遣されることから、現地に行ってからも人々に貢献しているという実感を持ちやすく、また日本とは全く違った環境に行くことで人生観が変わるような経験をする人も少なくありません。本格的な海外ボランティアを希望する人はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。